毛質から選ぶ
毛質へのこだわり
晃祐堂が作り出す熊野筆の高い品質を支えているのは原料となる「毛」に対する強いこだわり。
毛の選定は筆の命ともいえます。
優れた毛があるとの情報が入れば現地へ出向き実際に毛を見て厳選。
独自のノウハウで加工したらベストな状態で保管できるよう細心の注意をはらいます。
従来化粧筆に使われるのは山羊と数種類の毛のみでしたが多種類の動物の毛の中から柔らかさ、こしの強さなど様々な条件を吟味し
化粧筆の用途に合わせて毛を混合しています。
山羊
山羊は20種類位いると言われており、それぞれ持ち味は異なります。
総じて肌あたりが良く、耐久性もありパウダー、チーク、ハイライト、アイシャドウまで幅広い用途で使われます。
摩耗による消耗が少なく寿命が長いことも大きな特徴です。
細光峰(さいこうほう) | 背首附近を溜めて作る山羊毛の中での最高級素材。 毛が柔らかく繊細です。 |
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粗光峰(そこうほう) | 毛丈が長い上、細く柔らかでパウダーやフィニッシング、チーク、ハイライト、アイシャドウまで多くの用途に適しています。 |
細長峰(さいちょうほう) | 粗光峰に似ていますが、毛筋が少し粗くなります。 筆にしたときしっかり毛量があり、パウダーを楽に発色させます。 |
黄尖峰(おうとつほう) | 丈が短く毛筋が細い毛です。 肌あたりが良くコシもあり発色も良いのでチークに向いています。 |
イタチの仲間
リスの仲間
肌ざわりが良く柔らかく見た目に美しいリスの毛。
一方コシがなく耐久性に劣るのがリスの一般的な特徴です。
粉を良く含むので、ハイライトやチーク、シェイディング、アイシャドウベースなどに向いていますが、基本的にパウダー使用です。
フォックスの仲間
その他の天然毛
人工毛
コシが強く、手入れが楽です。
動物独特の匂いもありません。
柔らかさとコシの強さ、化粧筆の原材料として年々品質は向上しています。